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ファクタリングと手形割引の違いは?各メリット・デメリットを解説!

ファクタリングと手形割引の違いは?

 

本ページでは、ファクタリングと手形割引の仕組みの違いや、ファクタリング・手形割引双方のメリット・デメリットについて解説しています。

 

ファクタリングと手形割引の違いがわからない方は参考にしてください。

 

ファクタリングと手形割引の仕組み

まずは、ファクタリングと手形割引の仕組みについて解説します。

 

ファクタリングの仕組み

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、通常の支払いサイトより早く売掛金を回収する資金調達方法です。

 

代表的な3社間ファクタリングの仕組みは、

  1. ファクタリング会社に売掛金の買取を依頼
  2. 取引先に売掛金の譲渡について承諾を得る
  3. ファクタリング会社に売掛金を売却し、手数料を引かれた状態で入金
  4. 支払期日、取引先がファクタリング会社に売掛金の支払い

となっています。

 

2社間ファクタリングやその他の詳しい仕組みについては、以下記事をご覧ください。

 

手形割引の仕組み

手形割引とは、「手形」と呼ばれる企業間の取引で使われる有価証券を担保に、手形に記載されている期日より早く現金化する融資です。

 

手形割引の仕組みは、

  1. 銀行や手形割引業者に手形割引を依頼
  2. 依頼した銀行や手形割引業者から割引料を引いた現金を融資
  3. 依頼した銀行や手形割引業者が取引先の銀行の手形交換所で手形交換
  4. 取引先の銀行が取引先の口座から手形の金額を引き落とし
  5. 取引先の銀行から依頼した銀行や手形割引業者に資金を送金

となっています。

 

ファクタリングと手形割引の違い

ファクタリングと手形割引の違いは主に以下の3点があげられます。

  • 債権不履行になった際の返済義務
  • 手数料
  • 審査基準

一つずつ詳しく説明します。

 

債権不履行になった際の返済義務

ファクタリングのほとんどはノンリコース(償還請求権なし)です。

これは取引先が倒産したりして、債権が不履行になった際も返還する義務は発生しないということです。

それに比べ、手形割引は融資なのでウィズリコース(償還請求権あり)になります

取引先が倒産したら手形はただの紙切れと化してしまうため、全額返還をしなければいけなくなります。

 

これがファクタリングと手形割引の一番大きな違いです。

 

手数料

ファクタリングの手数料は3社間で1%~5%、2社間で5%~15%です。

それに対し、手形割引の手数料は、銀行で1.5%~5%、手形割引業者だと3%~15%です。

また、信用力での手数料の違いも、手形割引の場合は自社の信用力、ファクタリングの場合は取引先の信用力になりますので、自社の信用力に自信があるかないかで使い分けたほうがよいでしょう。

 

審査基準

ファクタリングは「売買」、手形割引は「融資」なので、審査基準に違いがあります。

融資である手形割引は、売買であるファクタリングより、依頼してきた会社の審査が慎重に行われることが多いです。

そのため、審査にかかる期間も約3日程度かかります。

即時に現金が欲しい場合や、自社が赤字決済や起業間もない場合はファクタリングの方が便利です。

 

ファクタリングのメリット・デメリット

ファクタリングのメリット・デメリットについて簡単に解説します。

 

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリットには、主に以下の2点があげられます。

  • 債権が不履行になっても返済義務がない
  • 自社の信用力がなくても審査に通りやすい

こちらはファクタリングと手形割引の違いに記載した通りになります。

ファクタリングは売買取引のため、取引相手が倒産したりして債権が不履行になっても返済する義務がありません。

また、取引先を審査するため、自社が赤字経営でも審査に通りやすくなります。

 

ファクタリングのデメリット

逆に、ファクタリングのデメリットには、主に以下の2点があげられます。

  • 貸金業法に守られていないため悪徳業者に引っかかる可能性がある
  • 2社間ファクタリングの場合手数料が高くなる傾向にある

手形割引は「融資」のため、取り扱う銀行や手形割引業者は貸金業になります。

貸金業は「貸金業法」という法律に守られているため、悪徳業者に引っかかる可能性は低いです。

しかし、ファクタリングは「売買」のため、貸金業法に守られていません。

そのため、悪徳業者に引っかかる可能性は、手形割引より高いといえるでしょう。

 

「ファクタリングは貸金業法違反にならない?」については以下記事をご覧ください。

 

また、2社間ファクタリングの場合、銀行でやることが多い手形割引と比べると手数料が高くなる傾向にあります。

 

手形割引のメリット・デメリット

手形割引のメリット・デメリットについて簡単に解説します。

 

手形割引のメリット

手形割引のメリットには、主に以下の2点があげられます。

  • 賃貸業法に守られているため、悪徳業者に引っかかる可能性が低い
  • 手数料が安い傾向にある

銀行や手形割引業者は賃貸業に当たるため、利用者は賃貸業法に守られています。

そのため悪徳業者に引っかかる可能性は低いです。

 

また、手形割引は銀行を利用する場合、ファクタリングより手数料が安く済む傾向にあります。

 

手形割引のデメリット

逆に、手形割引のデメリットには、主に以下の2点があげられます。

  • 債権が不履行になると、全額返済しなければならない
  • 自社の信用力がないと審査に落ちやすい

ファクタリングと手形割引の違いに記載した通り、手形割引は融資なので、取引先が倒産したりして債権が不履行になると、借りた分全額返済しなければいけなくなります。

また、自社の信用力で審査を行うため、自社が赤字経営や起業間もない場合は、審査に通りづらくなります。

 

まとめ

ファクタリングと手形割引の違いについて解説させていただきました。

双方のメリット・デメリットについて理解して、合理的な資金調達を行いましょう。