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債権流動化とは?メリットとリスクについてわかりやすく解説!ファクタリングとの違いとは

債権流動化とは?

 

本ページでは、債権流動化とは?というところから、ファクタリングとの違いがあるのかというところを解説していきます。

ちなみにファクタリングは債権流動化に含まれるので、違いはなく債券流動化の一部という認識です。

 

また、債権流動化のメリットとデメリットについても詳しく説明していますので是非ご覧ください。

 

債権流動化とは?3つの手法をわかりやすく解説!

債権流動化とは、決済期日が来る前に企業が持っている売掛債権を第三者に譲渡する、もしくはそれを担保に融資を受ける資金調達方法です。

債権流動化とファクタリングは違いがあるというより、債権流動化の一部がファクタリングという認識になります。

 

債権流動化には「ファクタリング」「売掛債権担保融資(ABL)」「売掛債権の証券化」と3つの手法があります。

 

債権流動化の手法①ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、早期に現金を得る資金調達方法です。

 

ファクタリングについてはこちらに詳しく記載してありますのでご覧ください。

債権流動化の手法②売掛債権担保融資(ABL)とは

売掛債権担保融資(ABL)とは、売掛債権を担保にして融資を受ける資金調達方法です。

通常の融資と仕組みは一緒ですが、担保が不動産などではなく、売掛債権でも可能なところが違います。

また、利息についても上限が決められていますので、一般的にはファクタリングよりコストが少なく資金調達を受けることが可能です。

 

債権流動化の手法③売掛債権の証券化とは

売掛債権の証券化とは、売掛金を投資家に買ってもらう資金調達方法です。

ただし、この方法は多額の売掛金がないと利用が出来ません。そのため、中小企業などは利用しがたいところがファクタリングとの違いになります。

また、売掛債権の証券化を行う場合は、取引先への通知が必要になります。

 

債権流動化4つのメリット

債権流動化のメリットには、主に以下の4点があげられます。

  • 資金繰りに余裕ができる
  • 資産のオフバランス化による経営効率化
  • 資金調達方法の多様化
  • リスクマネジメント

一つずつ詳しく説明します。

 

債権流動化のメリット①資金繰りに余裕ができる

債権流動化を行うことにより、早期に資金を調達でき、資金繰りに余裕ができるようになります。

ファクタリングだと最短即日が可能なファクタリング会社もありますので、いざというときに便利です。

 

債権流動化のメリット②資産のオフバランス化による経営効率化

オフバランスとは、資産または取引が貸借対照表に計上されない状態のことをいいます。

売掛債権を流動化させると、売掛金という資産が減ります。そのため、少ない資産で同額の利益を上げていることになり、ROA(総資産利益率)が上昇します。

ROAを上昇させることにより、収益が良い企業と評価されますので、銀行の融資の審査に通りやすくなります。

 

債権流動化のメリット③資金調達方法の多様化

資金調達方法を多様化することで調達規模・コスト・手続きを最小限に抑え、必要な資金を得ることが出来るようになります。

また、即日資金調達も可能になります。

 

債権流動化のメリット④リスクマネジメント

売掛債権を持っていることにより、取引先が倒産した際に負債を負う可能性が出てきます。

債権流動化を行うことにより、売掛先が倒産しても貸し倒れが発生しないようなリスクマネジメントを行うことが出来ます。

 

債権流動化5つのデメリット

債権流動化のデメリットには、主に以下の5点があげられます。

  • デフォルトリスク
  • フロードリスク
  • ダイリューションリスク
  • コントラリスク
  • コミングリングリスク

一つずつ詳しく説明します。

 

債権流動化のデメリット①デフォルトリスク

デフォルトリスクとは、売掛先が倒産することにより、資金の調達が出来なくなることを言います。

売掛債権担保融資や売掛債権の証券化はウィズリコース取引のため、売掛先が倒産することにより、貸し倒れのリスクが発生してしまいます。

 

ノンリコース・ウィズリコースについてはこちらに詳しく記載してありますのでご覧ください。

債権流動化のデメリット②フロードリスク

フロードリスクとは、不正取引リスクのことを言います。

債権自体が存在しない、あるいは存在したとしてもすでに譲渡されていて、回収できないリスクです。

 

債権流動化のデメリット③ダイリューションリスク

ダイリューションリスクとは、売掛で販売した商品が返却された場合、債権の金額も減ってしまうリスクのことを言います。

これにより、額面通りの資金を得ることが出来なくなるリスクが発生します。

 

債権流動化のデメリット④コントラリスク

コントラリスクとは、譲渡人の企業が売掛先に何らかの債務があった場合、売掛金と相殺されて回収されなくなるリスクです。

流動化に使われている売掛債権が相殺に利用されてしまうと、額面通りの資金を得ることが出来なくなってしまいます。

 

債権流動化のデメリット⑤コミングリングリスク

コミングリングリスクとは、混在リスクのことです。

売掛債権がもともと保有していた企業を経由して支払われた場合、ほかの資産と混在して資産の流れが把握できなくなってしまうリスクがあります。

 

債権流動化についてまとめ

債権流動化とは、決済期日が来る前に企業が持っている売掛債権を第三者に譲渡する、もしくはそれを担保に融資を受ける資金調達方法です。

債権流動化には3つの種類があり、その中にファクタリングが入っているということなので、違いがあるというよりは債権流動化の一部がファクタリングという認識になります。

 

債権流動化には様々なメリット・デメリットがあるので、利用する際はそれぞれを吟味したうえで利用することをお勧めします。